メダカ池・庭先のビオトープ
「お助け隊」作のビオトープ
もう18年前になるでしょうか、TBSのテレビ番組内の企画で、「お助け隊」だったかな、お宅のお困りごとを解決してくれるという企画がありました。そのときにお願いしたのが、庭先の荒れた状態だった庭をビオトープに作り変えるという内容。制作当時は、ポンプで水を循環させ、小川に流したりと凝った作りをしていたのですが、18年たった今では、むしろ当初の目的に近い自然な状態で「ほぼ放置」したままになっています。
制作当初、番組スタッフが購入された「ヒメダカ」が20匹くらい泳いでいましたが、その後近所の川で黒いメダカを採ってきました。
ビオトープの現状
黒いメダカは今でも数匹、何世代後のメダカかわかりませんが生存しています。ヒメダカはある時近所のため池で採ってきた名も知らぬ魚を池に投入したところ「全滅」。何か伝染病的なものを持っていたのではないかと想像しています。
その後追加でヒメダカを10匹ほど購入。今に至るという状況です。
池の大きさは50x100cm程度、最も深いところで30cmはないと思います。
投入している水草は「アナカリス」でちょうど初夏から小さな白い花を咲かせます。
アナカリスは、メダカの産卵するのにも役立っているようです。実はこのアナカリス、放置していると大繁殖してしまい、メダカが泳げないほどに密集してしまいますので、時々間引いて上げる必要があります。このとき、アナカリスをそのまま捨ててしまうと産卵された卵とともに捨ててしまうことになりますので、一度水を張ったバケツに捨てる予定のアナカリスを入れ放置。一週間もすればメダカの赤ちゃんが孵りますので、水はもとにメダカ池に、アナカリスは花壇においておきます。花壇に置いたアナカリスにはダンゴムシが群がるという、良い循環ができているようです。
メダカは20匹程度は常にいるようで、極端に増えることも、減ることもないようです。ただ、3月の暖かくなる前までは池のそこにじっとしているためか、いるのかいないのかわかりません。3月の温かいなと思う日には、動きは鈍いものの水面近くに浮上し、冬を越せたのだということを知らせてくれます。
ビオトープの作り方
メダカ池は、プールライナーという耐水性、耐紫外線性を持つシートを使用してつくっています。
このシートを使えば庭に穴を掘り、この穴に沿ってシートを敷くだけで池が作れてしまいます。縁の部分には石を敷き詰めれば見栄えも良いですね。また、シートは「貼り合わせることなく」敷いています。貼ると、もちろん水漏れの原因になりますし、経年劣化でやはり水漏れが心配です。また、プールライナーはハサミで切ることも可能なので、できれば製作予定の池の大きさよりも余裕を持って購入されると良いでしょう。
ビオトープの維持
アナカリスが繁殖し、少しの藻が発生していれば、メダカに餌は与えなくても生き延びるのだと思います。ただ私はメダカに餌をやると競い合うように食べる姿が楽しいいので1日2~3回、耳かき1杯ほどの餌をあげています。(20匹くらいはいますので、あっという間に食べつくします)
何度か「ヤゴ」を見かけたことがあるのですが、ヤゴはおそらくメダカを食べてしまうのでしょうね。自然に任せているので、どうすることもできませんが、歓迎すべきか?
夏の暑さ対策には周りに植物を
夏の暑い時期、我が家のビオトープでは水温が高くなると、あるいは日光が当たりすぎると繊維状の藻が大繁殖し、メダカが自由に動くことができなくなってしまいます。以前は日陰を作るために100均で売っている日よけのシートをビオトープの上に張っていたのですが、現在は周りに植物を植え、自然に日陰ができるようにしています。