これいいな、オンライン資格確認の自力導入に「@OnDemand 接続サービス」
オンライン資格確認の難問はIP-VPN接続のIPv6
オンライン資格確認の導入で、みなさんが一番苦労されるのは接続回線の準備ではないでしょうか。いろいろな方に聞くと、回線さえ接続できてしまえばあとはたいしたことはないと。
特に、IP-VPN接続、IPv6による接続では、事前の申込みが必要であったり、あるいはひかり電話の有無、ルータの設置の有無によって、慣れないIPv6の設定箇所が様々異なり、つながっているのかつながっていないのかすらよくわかない!という声も聞かれます。そういう私もIPv6というだけで腰が引けてしまいます。
@OnDemand接続サービスはIPv4
そんななか、NTTデータ中国が提供している「@OnDemand 接続サービス」っていいなと感じたのでご紹介。
このサービスは既存のインターネット接続に、NTTデータ中国が提供する「OD-VPN アダプタ」(まあルータですね)という装置を接続し、これにオンライン資格確認端末を繋げばIPv4で「オンライン資格確認」と「オンライン請求」のネットワークに接続してくれるというもの。月額料金も、1日セブンイレブンのコーヒーレギュラーサイズ1杯分に満たないという大変オトクな金額です。例えば、既存のインターネット回線はありながらも、オンライン資格確認のためにFlet’s回線をあえて1本引くことを考えている方がいらっしゃるならば、断然こちらのほうがわかりやすいし、お安く上がるのではないでしょうか。
実は、正直なところ私はこのサービスを利用したことはないのですが、他社の同様のサービスを使っていて、基金との接続不良が発生したときには次のように切り分けています。
- インターネットの障害が発生していないか
これは他のインターネットに接続したパソコンで確認できますね。 - ルータ(ここではOD-VPNアダプタ)のランプ状態は正常か
他社ルータしか使用したことがないのでちょっと怪しいですが、VPN接続できているときはVPN接続中のインジケータが表示されているので判断がつきます - だめならルータの再起動
だめならルータの再起動を行えば、大抵の場合改善します。 - それでもだめなら問い合わせ
慣れたIPv4の世界なら、ルータまでの疎通確認やネットワーク接続設定(デフォルトゲートウェイや、DNS)はわかりますね。問い合わせるにしてもIPv6よりは容易です。
@OnDemand接続サービスは自力での導入に最適
また、「@OnDemand 接続サービス」の良いところは、病院・クリニック向けに直接サービスを提供してくれているようです。他社は販売代理店経由での販売のようなので、こちらのサービスは魅力的です。。
回線が準備できたら、あとは端末の準備。エプソンダイレクトで購入可能、、、と思ったのですが、ホームページにWindows10 IoT Enterprise 2019 LTSC搭載で、厚生労働省推奨「オンライン資格確認端末」の主な要件への対応は記載されているのですが「アプリケーションがキッティング済み」の記載がないですね。以前の投稿でも紹介したのですが、オンライン資格確認の端末にインストールするアプリケーションが一般には公開されていないのでこれは困ります。
仕方がないので、端末もNTTデータ中国が提供する「おまかせパック」か「おまかせパックライト」で導入してしてはいかがでしょう。おまかせパックは設置までしてくれるにも関わらず、初期費用は大変お安くておすすめです。(チョット自力導入とはずれてしまいましたが。。。)セットアップ済みの機器を送付して自前で接続する「おまかせパックライト」ならば更にお安く済みます。
※当初費用も記載していましたが、価格改定されていたようです。機器枯渇の昨今ですのでコストも変動がありそうなので価格は@OnDemandのサイトを参照してください。
追加でレセコンとの連携を別途レセコンベンダーに依頼しても、そこそこ安く上がるのではと思います。いっそのこと、レセコンベンダーがNTTデータ中国のサービスと連携して導入してくれればよいのですね。
興味があって@OnDemandをいろいろ調べていたら、こちらのページに詳しいサービス内容を紹介しているYoutube動画を見つけました。オンライン資格確認端末の共有フォルダをレセコンから参照可能な状態で提供してもらえるということなので、これは今連携しなくても、将来の電子処方箋に向けて連携を考えている施設も安心できるのではないでしょうか。
以上全くNTTデータ中国とは無関係の私ですが、とても良いサービスだなと思ったので投稿してみました。