保険証もすぐにでも改善が必要では?
所得水準がダダ漏れの保険証
保険証は誰が見てもわかる「保険者名称」が記載されていますね。例えば○○健康保険組合とか。
これって、かなりその人がどこの会社、あるいはその子会社に務めているとか、おおよそわかってしまいますね。もちろんその家族も同じ健康保険組合の保険証を使っているわけなので、親あるいは配偶者の勤め先が大まかにではありますがわかってしまうわけです。いま、ネットを検索すれば、大手企業の年齢ごとのおよその年収はわかりますので、結局保険証を使っている限りはそれを持参した患者様の所得水準がわかってしまうことになるのでしょう。それでも今のままの保険証を使い続けることにこだわりますか?
それは組合健保でなくても同じこと
それは協会けんぽでも同様で、事業所は記号でわかってしまいます。何故にレセプト請求では個人情報に触れる保険証の情報を入力し続けさせるのでしょう。
本人と家族の区分が違ったところで、レセプトのチェックに引っ掛ける必要があるのでしょうか。全く意味がわかりません。
何故にマイナンバーカードを使って保険証の情報を取得するのか謎
オンライン資格確認の仕組みでは、マイナンバーカードの電子証明書を使用して保険証の情報を取得しています。医療機関では、レセプト請求のために保険証の情報をレセプトコンピュータに登録しています。ここでなぜ個人の特定ができているにもかかわらず、あえて個人情報に関わる保険証の情報を取得しているのかが謎です。いつまでも過去の仕組みにとらわれて、保険証の情報を取得するよりは、医療機関と個人を組み合わせた形のユニークな付番でもしたほうがよっぽど効率的なのではないでしょうか。少なくとも、患者様の勤め先や扶養されているのか、所得水準がどの程度とか、そういったプライバシーに関わる情報とは切り離せるのではないかと感じます。
医療機関の人はよく見ています。この子は公務員の子だとか、大企業の子だとか。保険証を見ればすべてわかってしまうのですから。