メーカ製パソコンのプレインストール版Office 2013を、インターネットに接続していない環境でアップデートしたかったのですが、これがとても容易ではありません。C2Rという方式で、単純にアップデートのダウンロードを行っても適用できないのです!
今回は、この苦労したことを覚書として残しておきます。
まず、準備するのはインターネットに接続された作業用端末。この作業用端末で、「クイック実行用Office展開ツールの入手」と「インストールソースの入手」を行います。その後、アップデート対象のある端末での作業となります。
- クイック実行用Office展開ツールの入手
以下のサイトから、クイック実行用Offce展開ツールを入手します。
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/jj219422.aspx - インストールソースの入手
イ) configuration.xmlの編集
d:\C2R\ に展開ツールを配置し作業フォルダとします。
展開ツールに含まれる configuration.xmlを以下の通り編集します。<Configuration>
<Add SourcePath=”D:\C2R\” OfficeClientEdition=”32″ >
<Product ID=”PersonalRetail”>
<Language ID=”ja-jp” />
<Language ID=”en-us” />
</Product>
</Add>
<Logging Path=”d:\C2R\”/>
</Configuration>ロ)setupの実行
コマンドプロンプトを開き、作業用フォルダに移動(※1)した上で、次のコマンドを実行します。※1 D: [Enter] 、 CD \C2R [Enter] をタイプし、作業用フォルダに移動します。setup /download configuration.xml
ダウンロードが開始されます。コマンドプロンプトが入力待ちになるまで放置します。 - アップデート対象端末へのインストールソースのコピー
先ほどダウンロードが完了した作業用端末の D:\C2R\ フォルダを丸ごとアップデート対象端末にコピーします。コマンドプロンプトを管理者で開き、作業用フォルダに移動した上で、次のコマンドを実行します。setup /configure configuration.xmlC2Rのアップデートが開始されます。
今回の肝は
<Add SourcePath=”D:\C2R\” OfficeClientEdition=”32″ >
の記述で、プレインストールのOffice PersonalではSourcePathをどのように記載してよいかがMicrosoftのサイトのどこにも載っていないからわからない。。。という点です。 OfficeClientEdition が正解。それ以外は、色々なサイトに記載がありますので、そちらをご参考に。